WLL
読み:ダブリューエルエル
外語:WLL: Wireless Local Loop
加入者系無線アクセスシステム。ネットワークと端末の間を無線で結ぶ固定電話システム。
概要
1998(平成10)年12月に郵政省(現在の総務省)が認可したサービスで、電柱やビルの屋上に設置されたアンテナ(基地局)から無線で企業や各家庭までの回線を構築するもの。
工事はアンテナ設置だけなので、銅線や光ファイバー等を敷設するよりも短期間かつ低価格で実現できる。
まだ使われていない高周波帯(22GHz帯、26GHz帯、38GHz帯など)を使用し、一対一(P-P)の場合で最大150Mbps、一対多(P-MP)の場合で最大6Mbps程度を実現する。
特徴
構成
次のような機器で構成される。
- 基地局制御装置(CSC: Cell Station Controller) 加入者線交換機とWLLネットワークとの信号変換やプロトコル変換を行なう。
- 遠隔装置(RU: Remote Unit) サービス地域に設置し、複数の基地局を収容する。
- 基地局(CS: Cell Station) 各加入者端末(PS: Personal Station)と無線通信を行なう。
サービス
日本でも、その後様々なサービスが実際に展開された。
但し、古い時代からあるもので、現存するものは、NTT地域会社の「Bフレッツ ワイヤレスタイプ」のみのようである。
ITU-RはWLLをFWAと呼ぶように勧告しており、現在では日本でもFWAと呼ばれている。近年期待されているのは、WiMAXである。
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