Voice over LTE
読み:ボイスオーバーエルティーイー
外語:VoLTE: Voice over LTE
音声通話をデータ通信(パケット通信)として提供する技術の一つで、LTEを利用するもの。VoLTE(ボルテ)と略記されることが多い。
概要
3G携帯電話の時代に、電話網と別に、通信網として作られたのがLTEである。VoLTEは、このLTEを使って電話をするための技術となる。
日本では、NTTドコモがLTEサービスXiを用いて提供するものが初の公式サービスとなった。
特徴
技術
基本的な技術はVoice over IP(VoIP)と同様であり、具体的には次のような通信プロトコルを使う。
関連技術
- SRVCC (VoLTEでの音声通話から、回線交換方式の音声通話に切り替える技術)「単一無線音声通信継続」
- CSFB (LTEでのデータ通信を、3Gなどの回線交換方式に切り替える技術)「回線交換フォールバック」
NTTドコモ
2014(平成26)年6月24日04:00(23日@833)から、公称日本初のVoLTEサービスがNTTドコモから提供開始された。NTTドコモ 2014夏モデルから対応端末が投入された。
LTEという高速な通信技術を用いるため、次のような技術的特徴があるとしている。
- 従来よりも低周波や高周波(50Hz〜7kHz)に対応可能
- 掛けてから相手の着信音がなるまでの時間が約3秒と短い(従来の電話は約6〜8秒)
- 音声と通信の両方で同時LTEが可能。LTEで通話しながら高精細な地図を見る、などが可能
- テレビ電話機能「ビデオコール」サービスに対応
- 携帯電話の電話番号(090など)を利用可能
利用条件は、発信・着信双方ともにVoLTE対応の端末であり、かつLTE圏内であること。どちらか一方の対応でも、対応している側のみはVoLTEを利用できるが、音質向上やビデオコールなどの機能は利用できない。
ビデオコールの場合、音声部分は通常の通話料の扱いとなり、映像部分は動画をパケットで通信するため通常のパケット通信費の扱いとなる。なお、1分間のビデオコールで、通信量は約6Mバイトになるとしている。
電話屋は昔から、全く需要がないのにテレビ電話の実用化と普及を夢見ており、ビデオコールもその一環とみられる。
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