USB4
読み:ユーエスビーよん
外語:USB4

 汎用シリアルバスインターフェイス規格USBの版の一つ。従来と異なりバージョン番号に小数点を含めず、またUSBと数字の間に空白も入れないことになった。
目次

概要
 2019(令和元)年9月3日に正式リリースされたUSBで、USB 3.1の後継規格となる。
 2018(平成30)年に仕様が無償公開されたThunderbolt 3がベースとなっており、USB 2.0、USB 3.2、Thunderbolt 3との上位互換を持つ。

特徴

伝送速度
 USB 3.2→USB4では、次のように変化した。

Type-Cコネクター
 USB 3.2までと同様、Type-Cを使用する。
 USB4はむしろ、USB 3.2までと互換性を持たせながら、更にThunderbolt 3の技術が利用できるようにしたもの、とも言える。
 つまりUSB 3.2の後継であると同時に、Thunderbolt 3の後継の一つでもある(実際の後継Thunderbolt 4はUSB4の上位互換となる)。

データ転送モード
 USB4の仕様自体では、従来のようなデータ転送の仕様やデバイスクラスといったものを規定せず、幾つかの技術のトンネルとしての仕様を提供する。
 これらはThunderbolt 3がそういう仕様だから、そうなっている。ただし、USB4においてはPCI Expressのトンネリングはオプション扱いとなっている。携帯機器や家電などではSoCやチップセットがPCI Expressに対応していないことがあり、そういった機器にもUSB4を普及させるため敢えてオプション扱いにしたものと思われる。

補足

USB4ケーブル
 USB4の高速伝送を利用するためには、対応する専用のUSB4ケーブルを使用する必要がある。
 転送速度が20Gbps対応なのか、40Gbps対応なのかは、コネクター部に書かれた数字(20または40)を見ればすぐ分かるようになっている。
 ただし、USBケーブルは従来より些細な仕様の差が存在しているが、それらは外観からは分からない。

Thunderbolt 4ケーブル
 USB4はThunderbolt 3がベースとなっており、Thunderbolt 3以降はType-Cを使っている。
 そしてThunderbolt 4ケーブルは、これを著している時点で安いものでも3000円前後、長いものは1万円弱もするなど高価だがUSB4相当の規格に対応しており、これを著している時点では現行のUSB Type-Cケーブルで可能なほぼあらゆることができる商品である。
 これはIntelがThunderbolt 4の説明会でも説明していることであり、Intelが保証している。つまり、Thunderbolt 4ケーブルは高価だがUSBケーブルの代わりに使うことができる、万能高級USBケーブルということになる。

再検索