TCPヘッダー
読み:ティースィーピーヘッダー
外語:TCP header
TCP
パケットの先頭に付けられる
ヘッダー
。
ポート番号
やシーケンス番号などを含んでいる。末尾の音引きを略して「TCPヘッダ」とも。
目次
構造
特徴
パケット長を持たない
チェックサム
構造
先頭より順番に、次の情報が格納される。
Source Port (送信元ポート番号) (16ビット)
Destination Port (宛先ポート番号) (16ビット)
Sequence Number (シーケンス番号) (32ビット)
Acknowledgment Number (応答確認番号) (32ビット)
Data Offset (データオフセット) (4ビット)
Reserved (予約) (3ビット) 常に0とする
Control Bits (制御ビット) (9ビット)
7
NS
(Nonce Sum) (
RFC 3540
)
8
CWR
(輻輳ウィンドウ減少) 輻輳ウィンドウ減少の通知 (
RFC 3168
)
9
ECE
(ECN-Echo) 輻輳の発生を相手に通知 (
RFC 3168
)
10
URG
(緊急フラグ) 緊急ポインターフィールドを使うよう指示
11
ACK
(応答確認フラグ) セグメントが応答確認を持っている
12
PSH
(転送強制フラグ) 受信可能になったらすぐ送信
13
RST
(リセットフラグ) 正しくないパケットを受け取ったときの通信リセットの指示
14
SYN
(同期フラグ) 先頭シーケンス番号の転送
15
FIN
(転送終了フラグ) 送信終了。受信は可能
Window (
ウィンドウサイズ
) (16ビット)
Checksum (
チェックサム
) (16ビット)
Urgent Pointer (緊急ポインター) (16ビット)
Options (
オプション
) (可変長)
Padding (パディング) (32ビット単位に
アラインメント
する領域)
TCPヘッダーの制御フラグは、
RFC 793
によるもの6ビットが一般的である。
ここに、標準化過程プロトコル
RFC 3168
で2ビット(
ECE
、
CWR
)が追加され、更に
実験プロトコル
RFC 3540
で1ビット(
NS
)が追加されている。
特徴
パケット長を持たない
TCPヘッダーには、TCP自体のパケット長が含まれていない点は特徴といえる。
パケット長は、インターネット層つまり
IPヘッダー
から得ることになる。
チェックサム
チェックサム
は、まずチェックサムフィールドを0にし、TCPヘッダーの前に
疑似ヘッダー
を付けて計算する。
16ビット単位で
1の補数
の和を求め、求めた値の1の補数をチェックサムフィールドに入れる。
再検索