SDI
読み:エスディーアイ
外語:SDI: Serial Digital Interface
放送業界用デジタルビデオ機器で使われている伝送規格の一つ。
概要
ケーブル一本で、ディジタル映像とディジタルオーディオが伝送可能。コネクターはBNCが使われている。
規格上は最長で100mまで(実際は80m程度が限度)送信でき、しかもケーブル1本で利用でき従来のように75Ωのケーブルを何本も敷設する必要がないため、中継現場などで広く普及した。
民生機は主としてHDMIであることから、変換器なども多く市販されている。
特徴
種類
SDはコンポーネントとコンポジットがある。HDなどSD以外は、すべてYPbPr準拠である。
- SD-SDI ‐ SDTV(標準品位)用 (270Mbpsと360Mbps、540Mbps) SMPTE 259M/SMPTE 344M
- D-1 SDI ‐ アナログ映像はコンポーネント
- D-2 SDI ‐ アナログ映像はコンポジット
- HD-SDI ‐ HDTV(高品位)用 (1.485Gbps) SMPTE 292M
- dual-link HD-SDI ‐ HDTV(高品位)用 1080p対応 (2.970Gbps) SMPTE 372M
- 3G-SDI ‐ HDTV(高品位)用 1080p対応 (2.970Gbps) SMPTE 424M
dual-link HD-SDI(SMPTE 372M)は、SMPTE 292M準拠のケーブルを2本組にし、倍速にする技術である。
3G-SDIはケーブル自体の伝送速度を倍にすることで、1本のケーブルでこれを可能にした技術である。
映像
もともとは、SDTV(標準品位)相当の映像と8チャンネルの音響を非圧縮で伝送できるものとして作られ、今ではSD-SDIと呼ばれている。
時は流れ、地上波放送もディジタル化される時代になるとHDTV相当の映像を送る需要が生じた。従来のケーブル仕様の範囲内でMPEG-2やITU-T H.264で圧縮した映像信号を伝送したり、ケーブル自体の通信速度を高速化して無圧縮のハイビジョン映像と16チャンネルのPCM音響が伝送できるHD-SDIも作られた。
音響
SD-SDIでは8チャンネル、HD-SDIでは16チャンネルの音響信号を送信することができる。
従来、放送業界ではAES/EBUが使われていたが、SDIは更に高音質であり、しかも8ないし16系統を1本のケーブルで伝送可能である。このため、AES/EBUの代わりに遠距離伝送や多チャンネル伝送で利用されることもある。
再検索