Powered USB
読み:パワード-ユーエスビー
外語:Powered USB

 電源供給能力を強化したUSBの派生仕様。
目次

概要
 日本では、2006(平成18)年に初の製品が颯爽と登場し、風のように去っていった。
 具体的には、通常のUSBコネクターの上部に電源供給用の4芯の端子を取り付けた2階建て構造となっており、規格上の最大電流は6Aである。

特徴

電圧と色
 供給電圧は5V12V24Vの3種類が規定され、電圧でコネクターとケーブルが色分けされており、また電源端子下の爪と穴位置が変更されていることから異なる電圧のコネクターは刺さらないようになっている。
 色は、24Vはred()、12Vはteal(緑色がかった青色)、5Vはivory(黄色系色)である。

電圧と穴
 レセプタクル(メス側)の電源端子は、左から5・6・7・8番ピンとなる。
 一番左の5番ピンの下がキーポジション1、6番ピンの下がキーポジション2、7番ピンの下がキーポジション3である。一番右の8番ピンの下は未定義である。
 キーポジションごとの電圧は、次の通りである。

電源端子
 USB端子は順番に次の通り。USB 1.1/2.0に準拠している。()内の数字は接触する順番(plugging sequence)。
 電源端子は順番に次の通り。
 電圧ごとに、5VDC±10%、12VDC±10%、24VDC±10%、が供給される。

補足
 USBの従来コネクターの上位互換の他に、8ピンを一つにまとめた、USBとは異なる形状のコネクターなども提案されている。
 少なくとも日本では全く普及していないが、恐らく海外でも普及していないだろう。iPhone/iPadなどをUSBから充電する時代になると大電流の供給が求められ、USBも公式に、100W(100mWではない)供給を可能にするUSB PDを規格策定、公開した。
 結果としてPowered USBは普及せず消えることがほぼ確定したが、Powered USBは早すぎたと言えるのかも知れない。また、従来との互換を維持するため、追加端子が必要であったことも弱点であった。

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