PGP/MIME
読み:ピージーピー-マイム
外語:PGP/MIME: MIME Security with Pretty Good Privacy

 暗号化ツールPGPで暗号化されたメッセージを、MIMEで扱えるようにしたアプリケーション規格。RFC 2015で規定されている。
 電子メールに暗号化や電子署名などの機能を追加するのに利用できる。
目次

概要
 1996(平成8)年にPGP Message Exchange FormatsとしてRFC 1991が登場してから電子メールでのPGP利用が本格化したと考えられる。
 しかしこの方式はMIMEマルチパートではなく、暗号化された内容をradix-64(いわゆるbase64)としただけである。
 そこで登場したものの一つがこのPGP/MIMEである。PGP/MIMEはMIMEマルチパートを利用している。
 日本では、通信傍受法が騒がれ始めた1999(平成11)年頃から普及しはじめたようだ。

技術

パート構成
 暗号化メッセージにおいては二つのパートを用い、最初のパートは常にapplication/pgp-encryptedである。内容は、次の1行だけである。
 Version: 1
 二つめのパートに実際のPGPのデータが格納される。このデータの媒体型はapplication/octet-streamとすると規定されているが、text/plainで送信する実装もあるようだ。

構成
 暗号化メッセージは、次の構成とする。
 PGPディジタル署名は、次の構成とする。
 暗号化され、かつ署名されたデータは、次の構成とする。
 また、PGP公開鍵を添付する場合は、application/pgp-keys媒体型を使用する。

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