PAWS
読み:ピーエイダブリューエス
外語:PAWS: Protection Against Wrapped Sequence numbers

 TCPの重複シーケンス番号に対する保護。
目次

概要
 TCPのシーケンス番号および応答確認番号(ACK番号)は、それぞれ32ビット長である。
 しかし、高速なネットワークが普及するにつれ、この長さでは不足するようになってきた。例えば、1Gbpsであれば、最短で30秒少々で番号が一巡してしまう。
 このときにパケットに遅延等が発生した場合、同じシーケンス番号の前のパケットが存在する可能性があり、TCPは、プロトコルとして正常に稼働できない。この問題を解決する手法の一つがPAWSである。

特徴
 PAWSは、RFC 7323(旧RFC 1323)(ハイパフォーマンスのためのTCP拡張)の中で定義されている。
 このRFCでTCPオプションの拡張としてKind=8(TSOPT - Time Stamp Option)を定義しているが、PAWSはこのタイムスタンプを使う。
 対応する送信側はTCPパケットには常に現在進行中のタイムスタンプを含んで送信するため、対応する受信側は、これを見て古いタイムスタンプを持つ古いパケットを破棄することができる。

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