LTE-Advanced
読み:エルティーイー-アドバンスト
外語:LTE-Advanced
3GPPのRelease 10に始まり、Release 11で改良された通信規格。本当の意味での4Gとなる通信規格。
概要
3.9GであるLTEを4Gと呼ぶことはあるが、あくまでマーケティング的なものである。
NTTドコモの辻村清行副社長は、「真の4G」であるLTE-Advancedを2016(平成28)年度以降にサービス開始するとした。
なお、3GPP Release 12はLTE-Bになるとしている。
特徴
上位互換
LTE-AdvancedはLTEの上位互換であるだけでなく、同じ周波数上で既存ネットワークと共存できることも特徴である。
このため通信事業者は、既存のLTEサービスからLTE-Advancedサービスへ、無理なくスムーズに移行することが可能となっている。
カテゴリー
カテゴリー5以前は通常のLTEであり、6以降がLTE-Advancedである。
- LTE UE カテゴリー6 (DL 301.5Mbps/UL 51.0Mbps) 3GPP Rel.10
- LTE UE カテゴリー7 (DL 301.5Mbps/UL 102.0Mbps) ↓
- LTE UE カテゴリー8 (DL 2998.6Mbps/UL 1497.8Mbps) ↓
- LTE UE カテゴリー9 (DL 452.2Mbps/UL 51.0Mbps) 3GPP Rel.11
- LTE UE カテゴリー10 (DL 452.2Mbps/UL 102.0Mbps) ↓
新技術
LTE-Advancedでは、特に4つの特徴的な技術が採用され、これらを組み合わせることで1Gbpsなどの超高速なデータ通信を可能とする。
- キャリアアグリゲーション(CA) 複数の周波数帯(不連続でもよい)を束ねてデータ通信に用いることができる技術。
LTEは最大で20MHzまでの帯域しか利用できないが、LTE-Advancedは複数の帯域を束ねることで最大100MHzまでの帯域を利用できる。帯域が広がれば、その分高速なサービスを提供することもできる。
- MIMO 複数のアンテナと送受信機を組み合わせ、データ通信速度を高速化する技術。
LTE-Advancedでは、送受信の双方で4本ずつのアンテナを用いる4×4 MIMO、8本ずつのアンテナを使う8×8 MIMOが規定されている。
- CoMP 複数の基地局を連携させ、セルとセルの境界(セルエッジ)における通信速度や品質をを向上させる技術。
- HetNet(ヘテロジニアスネットワーク) マクロセルのほかに、スモールセルを組み合わせてエリアを構築する技術。
- eICIC マクロセルとスモールセルの間の干渉を抑制する技術。
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