ESMTP
読み:イーエスエムティーピー
外語:ESMTP: SMTP Service Extensions
メールのホスト間転送プロトコルの一つ。SMTPを拡張できる仕組みを提供するもの。
概要
機構
ESMTPは、SMTPを拡張する枠組みを規定するもので、どのような拡張をするかは別のRFCで規定される。
例えば、7ビットしか通さないSMTPの仕様を改良し、8ビット転送(8BITMIME)を可能とする仕様はRFC 6152
で規定される。
8BITMIMEに加え、バイナリ転送(BINARYMIME)を可能とする仕様はRFC 3030
で規定される。
沿革
- 1993(平成5)年2月: RFC 1425
SMTP Service Extensions [PROPOSED STANDARD]
- 1994(平成6)年7月: RFC 1651
SMTP Service Extensions [DRAFT STANDARD]
- 1994(平成6)年7月: RFC 1869
/STD 10
SMTP Service Extensions [STANDARD]
- 2001(平成13)年4月: RFC 2821
Simple Mail Transfer Protocol
RFC 1425→1651→1869となり標準化された後、SMTPの改訂版RFC 2821に吸収され、RFC 1869はOBSOLETE(破棄)された。
特徴
RFC 6152
(SMTP Service Extension for 8-bit MIME Transport)に対応した(または古いRFC 1652
に対応した)ESMTP同士であれば、転送は8ビットで行なわれる。
対して、RFC 6152に対応したESMTP→未対応のSMTPだった場合、RFC 6152に対応したESMTP側がSMTPでの7ビット問題を避ける目的で、8ビットのメールを「quoted-printable」または「base64」と呼ばれる7ビットの形式に変換してしまう。時にこの処理が問題となることがある。
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