新JIS
読み:しんジス
外語:new JIS
JIS X 0208-1983
情報交換用漢字符号の俗称。
日本語
漢字コード規格で、1983(昭和58)年以降に公表された新しい版のことを総称してこう呼ぶことがある。逆に1978(昭和53)年に作られた最初の版を
旧JIS
と言う。
目次
仕様
追加文字
コードポイントの入れ替え
字形の変更
移行期の混乱
仕様
具体的な変更点は、次の三点。
記号39字、罫線32字、漢字4字の追加
44文字のコードポイントの入れ替え
244文字程度の字形の変更
追加文字
追加された記号は「
∈
∋
⊆
⊇
⊂
⊃
∪
∩
∧∨¬⇒⇔
∀
∃
∠⊥⌒
∂
∇≡
≒
≪≫√∽
∝
∵
∫
∬Å
‰
♯♭♪
†
‡
¶
◯」であり、2区に配置された。
罫線文字もPC-9801などで頻用されていたことからJIS規格としても追加することになったが、その種類は必要最小限で数は少なく、また当時の業界標準だったPC-9801のものとはコードポイントが異なり8区に置かれた。
追加された罫線は「─│┌┐┘└├┬┤┴┼━┃┏┓┛┗┣┳┫┻╋┠┯┨┷┿┝┰┥┸╂」である。
漢字文字は「堯槇遙瑤」が追加された。文字コードとしては84区01点〜04点と、
第2水準
の最後の方に追加されている。
コードポイントの入れ替え
文字の入れ換えは、22組44文字について、第一水準と第二水準の間で行なわれた。
基準は、本字を第二水準、簡略字を第一水準とするものである。該当する文字は次の通り。
鯵鰺
鴬鶯
蛎蠣
撹攪
竃竈
潅灌
諌諫
頚頸
砿礦
蕊蘂
靭靱
賎賤
壷壺
砺礪
梼檮
涛濤
迩邇
蝿蠅
桧檜
侭儘
薮藪
篭籠
字形の変更
そして例示字体が変更された。具体的には簡略体へと書体変更を行ない、244文字程度に影響が出たとされる。
代表としては「鴎」が「鴎」に変更になり、森鴎外の名が正字で書けなくなって話題を呼んだ。
移行期の混乱
NECの
PC-9800シリーズ
に内蔵された漢字ROMは古いJIS78に準拠しているため、その他のマシンとの差違が問題になることが多かった。
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