デジタルツーカー
読み:デジタルツーカー
外語:digital TU-KA

 かつて存在した移動電話会社。ディジタル1.5GHz帯のみを扱っていた。後にJ-フォンを経てVodafoneになった。現在のソフトバンクモバイルの一部である。
目次

概要
 元々は、少ない利益を奪い合って共倒れにならぬよう、デジタルホンツーカーホンが合弁した会社である。
 東名阪を除く地域、つまり北海道、東北、中国、北陸、四国、九州の、計6社が存在した。

特徴

端末
 端末は、デジタルホン系の端末とツーカーホン系の端末に別れていた。
 このため関東・東海・関西ではローミング事業者がデジタルホンとツーカーホンと別々になる。
 同じ機種でも色によりデジタルホン系とツーカーホン系に別れた地域もあるなど、複雑な納入形態だった。

合併と問題
 後に旧デジタルツーカーと旧デジタルホンが合併し、旧J-フォンとなって全国ネットワークが完成した。
 そして旧J-フォンは買収されVodafoneになるが、それでもなお、この頃の端末を東名阪地区で利用する場合には旧デジタルホングループ(当時のVodafone)かツーカーグループのどちらかのネットワークにローミングする必要があった。
 機種によりローミング先が決まっているため、ツーカー網にローミングする端末はその後もツーカー網(すなわち他社網)にローミングしないと通話できないという問題を抱えることになった。

ローミングの中止
 この問題は長く懸案であったが、遂に、2005(平成17)年をもってツーカー網にローミングする端末の利用停止が決定した。
 該当機種は2004(平成16)年7月1日から2005(平成17)年1月31日まで、お客さまセンターで無料で機種変更に対応した。しかし交換先の機種はV301SH、J-SA06、J-D07の一部の色に限られたため、在庫処分とも揶揄された。

サービスの不統一
 ちなみに旧デジタルツーカー地域から「J-PHONEが全国エリアと言いながら殆どのサービスは統一されていない」という不満の声がよく出た。
 しかしこれは、元々旧デジタルツーカー地域は、旧デジタルホンとは微妙にインフラの規格が違っていたための影響である。

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