ESMTP
読み:イーエスエムティーピー
外語:ESMTP: SMTP Service Extensions

 メールのホスト間転送プロトコルの一つ。SMTPを拡張できる仕組みを提供するもの。
目次

概要

機構
 ESMTPは、SMTPを拡張する枠組みを規定するもので、どのような拡張をするかは別のRFCで規定される。
 例えば、7ビットしか通さないSMTPの仕様を改良し、8ビット転送(8BITMIME)を可能とする仕様はRFC 6152で規定される。
 8BITMIMEに加え、バイナリ転送(BINARYMIME)を可能とする仕様はRFC 3030で規定される。

沿革
 RFC 1425→1651→1869となり標準化された後、SMTPの改訂版RFC 2821に吸収され、RFC 1869はOBSOLETE(破棄)された。

特徴
 RFC 6152(SMTP Service Extension for 8-bit MIME Transport)に対応した(または古いRFC 1652に対応した)ESMTP同士であれば、転送は8ビットで行なわれる。
 対して、RFC 6152に対応したESMTP→未対応のSMTPだった場合、RFC 6152に対応したESMTP側がSMTPでの7ビット問題を避ける目的で、8ビットのメールを「quoted-printable」または「base64」と呼ばれる7ビットの形式に変換してしまう。時にこの処理が問題となることがある。

再検索