DRCS
読み:ディーアースィーエス
外語:DRCS: Dynamic Redefinable Character Set
ISO/IEC 2022で定義される、いわゆる「ユーザー定義外字」のこと。JIS X 0202では「動的再指定可能文字セット」と訳されている。
概要
JIS X 0202はISO/IEC 2022の日本語規格である。
この規格では「character set」は「文字集合」と訳しているが、DRCSだけは「文字セット」と訳されており統一性を欠いている。
またredefinableの訳を「再定義」ではなく「再指定」としているのも謎の一つである。
特徴
機能
視覚的外観をあらかじめ指定しておくことで、文字集合とする。
一度指定されると、DRCSは、適切なエスケープシーケンスでG0〜G3の符号要素として指示できる、文字集合のレパートリーの一つとしてみなされる。
シーケンス
DRCSの指示は、1バイトの図形文字表(GnDm機能)では2番目の<I>バイトに、複数バイトの図形文字表(GnDMm機能)では3番目の<I>バイトに、2/0を挿入することで行なう。
- ESC 2/8〜2/11 <F> ‐ 94文字集合
- ESC 2/13〜2/15 <F> ‐ 96文字集合
- ESC 2/4 2/8〜2/11 <F> ‐ 94n文字集合
- ESC 2/4 2/13〜2/15 <F> ‐ 96n文字集合
この場合、DRCS自体は、<F>バイト(存在するなら後続する<I>バイトも含めて)で識別する。<F>バイトは利用者が割り当て、情報交換当事者間の合意に基づいて利用する。
<F>バイトは、4/0から順番に割り当てて使うことが推奨されている。4/0〜7/14まで利用可能なため、94/94n、96/96n、おのおので63個までは、<I>バイトを使用しなくても<F>バイトだけで識別できる。
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