DNSSEC
読み:ディーエンエス-セック
外語:DNSSEC: DNS Security Extension
DNS
のセキュリティ拡張。
目次
概要
特徴
署名による信頼性確保
ハッシュ
RFC
概要
DNSは古いプロトコルで、セキュリティが考えられていない。現在では、DNSのゾーン情報が改竄されるという危険にさらされるようになって来た。
そこでゾーン情報の信頼性を保証する手段として、
IETF
によりDNSを拡張して策定したのがDNSSECである。
特徴
署名による信頼性確保
ゾーン情報の信頼性を高める方法は、幾つか考えられる。
最も強力な方法は、情報そのものを暗号化して送受信することである。しかしDNSは頻繁に使うものであるため、この方法ではDNS応答のたびに暗号化の処理を要し、効率が大幅に低下すると考えられた。
そこでDNSSECでは、
ハッシュ関数
を利用し、公開鍵暗号方式で署名を付ける方法が採用された。
ハッシュ
DNSSECでは、次の三情報を送る。
ゾーン情報
ディジタル署名
(ゾーン情報の
ハッシュ値
を暗号化したもの)
公開鍵
DNSサーバーは、まずゾーン情報からハッシュ値を作る。これを自身の秘密鍵で暗号化し、「ディジタル署名」とする。そして署名と公開鍵をゾーン情報に添付して、DNSクライアント側に返信する。
DNSクライアントは、署名を公開鍵を使って復号し、ハッシュ値を得る。また、ゾーン情報からハッシュ値を作り、両者のハッシュ値が一致すれば、そのゾーン情報は
改竄
や
なりすまし
ではない、信頼に足るものであると判断できる。
RFC
DNSSECに関連するRFCに、次のようなものがある。
RFC 4033
‐ DNS Security Introduction and Requirements
RFC 4034
‐ Resource Records for the DNS Security Extensions
RFC 4035
‐ Protocol Modifications for the DNS Security Extensions
RFC 4509
‐ Use of SHA-256 in DNSSEC Delegation Signer (DS) Resource Records (RRs)
RFC 5702
‐ Use of SHA-2 Algorithms with RSA in DNSKEY and RRSIG Resource Records for DNSSEC
RFC 6014
‐ Cryptographic Algorithm Identifier Allocation for DNSSEC
この他にも、多くのRFCがある。
再検索