BS-IF
読み:ビーエスアイエフ
外語:BS-IF: BS Intermediate Frequency
BSアンテナから同軸ケーブルに流される際の中間周波数(IF)。BS中間周波数。
概要
BSによる衛星放送は、12GHz(12000MHz)前後の高周波が使われている。
この周波数を、受信したまま同軸ケーブルに流しても、減衰が激しく、チューナーに到達するまでに信号が弱まってしまう。
そこで、受信アンテナ部で周波数変換を行ない、より低い周波数に変換する。この変換部はBSコンバーター、あるいはLNB(Low Noise Block)と呼ばれる。
市販のBS用、またはBS/CS共用パラボラアンテナには必ず付いており、アンテナのこの装置に同軸ケーブルが接続されることになる。なお、この装置の稼働には電源が必要であるが、この電源は、チューナーから同軸ケーブル経由で供給されている。具体的には15VのDC電源である。
特徴
計算方法
中間周波数BS-IFは、BS周波数から局部発振周波数を引いた値である。局部発振周波数は、通常は10.678GHzが使われる。次の式で求められる。
BS周波数 - 局部発振周波数 = BS-IF周波数
例えば、トランスポンダー1(BS-1)の場合、次のように求められる。
11.72748GHz - 10.678GHz = 1.04948GHz = 1049.48MHz
つまり、チューナーに到達する時には、BS-1の周波数は1049.48MHzになっている。
一覧
既存の放送用トランスポンダーごとの放送周波数およびBS-IFの中心周波数と範囲は次の通りである。
- BS-1 11.72748GHz → 1049.48MHz(1032.23〜1066.73)
- BS-3 11.76584GHz → 1087.84MHz(1070.59〜1105.09)
- BS-5 11.80420GHz → 1126.20MHz(1112.70〜1139.70)
- BS-7 11.84256GHz → 1164.56MHz(1151.06〜1178.06)
- BS-9 11.88092GHz → 1202.92MHz(1189.42〜1216.42)
- BS-11 11.91928GHz → 1241.28MHz(1227.78〜1254.78)
- BS-13 11.95764GHz → 1279.64MHz(1262.39〜1296.89)
- BS-15 11.99600GHz → 1318.00MHz(1300.75〜1335.25)
- BS-17 12.03436GHz → 1356.36MHz(1339.11〜1373.61)
- BS-19 12.07272GHz → 1394.72MHz(1377.47〜1411.97)
- BS-21 12.11108GHz → 1433.08MHz(1415.83〜1450.33)
- BS-23 12.14944GHz → 1471.44MHz(1454.19〜1488.69)
中心周波数間隔は38.36MHz、帯域幅は34.5MHzである。
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