BOOTP
読み:ブートピー
外語:BOOTP: Bootstrap Protocol
ネットワークに接続されたディスクレスの(ディスクが無い)クライアントが、自分のMACアドレスからIPアドレスを取得し、ネットワーク経由でブートローダーあるいはOSなどをロードする際に使われる通信プロトコル。
概要
用途
ディスクレスのX端末を起動するときに使われるケースが一般的である。
仕様はRFC 951で規定されている。
ポート番号は、クライアントには67/udp、サーバーには68/udpが用いられる。
パケット構造
先頭より順番に、次の情報が格納される。
- op (オペコード) (8ビット)
- htype (ハードタイプ) (8ビット)
- hlen (ハードウェアアドレス長) (8ビット)
- hops (ホップ数) (8ビット)
- xid (トランザクションID) (32ビット)
- secs (経過秒数) (16ビット)
- 未使用 (16ビット)
- ciaddr (クライアントIPv4アドレス) (32ビット)
- yiaddr (ユーザーIPv4アドレス) (32ビット)
- siaddr (サーバーIPv4アドレス) (32ビット)
- giaddr (ルーターIPv4アドレス) (32ビット)
- chaddr (クライアントハードウェアアドレス) (16バイト)
- sname (サーバー名) (64バイト)
- file (ファイル名) (128バイト)
- vend (ベンダー拡張) (可変長)
特徴
ディスクレスのクライアントは第1ステップでBOOTPを使用してIPアドレス、サーバーのアドレス、実行するべきファイルを取得し、第2ステップでTFTPなど(これに限定されるわけではない)を使用して必要なファイルを転送する。
BOOTPの拡張仕様といえるものにDHCPがある。BOOTPの全ての機能は、DHCPでも利用できる。
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