9桁の電話番号
読み:きゅうけたの-でんわばんごう
外語:9 columns telephone number
電話番号が、頭の0と局番を含め9桁であるもの。現在では一つも残されていない。
番号
かつて東京(03)と大阪(06)が、9桁の電話番号地域として有名だったが、番号の逼迫に対応するため、次のように一桁増やして10桁化するよう、変更されている。
- 03 ‐ 1991(平成3)年1月1日、03‐xxx‐xxxx → 03‐3xxx‐xxxx
- 06 ‐ 1999(平成11)年1月1日、06‐xxx‐xxxx → 06‐6xxx‐xxxx
9桁の電話番号として残ったのは、0578と0460の2局番だったが、これらも順次変更された。
- 0578 ‐ 2007(平成19)年2月1日、0578‐x‐xxxx → 0578‐8x‐xxxx
- 0460 ‐ 2007(平成19)年2月25日、0460‐x‐xxxx → 0460‐8x‐xxxx
この0460の10桁化の日をもって、9桁の電話番号は消滅したのである。
雑学
週刊東京少女A
歌詞に「死語が含まれる」曲は様々あるが、電話番号に関するもので有名なのは、爆風スランプの「週刊東京少女A」にある、次のフレーズである。
教えられないわ 10桁もあるテレフォンナンバー
携帯電話ですら11桁の時代の今となっては、説明が必要な歌詞である。
当時はまだ携帯電話機が普及していなかったことから、教えあう電話番号は固定電話のものだった。そして、東京都区内(03局内)の電話番号は9桁で、日常は03を除き7桁で番号を教えあう状況だった。一方、多摩地区および周辺県は10桁だった。
つまり、「田舎者少女」にとって、都区外から来たことがばれてしまう、その歴然とした桁数の差は「恥ずかしいこと」だったのである。
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