0.0.0.0
読み:ゼロ-ゼロ-ゼロ-ゼロ
IPv4アドレス
の一つ。様々な特殊な目的のために使われている。
目次
概要
特徴
0.0.0.0/0
0.0.0.0/32
概要
0.0.0.0は、数値にすると0x00000000つまり0で、内部処理としては、初期化されたまま何も設定されていない状態である。従って、来る者拒まず去る者追わず、といった動作をすることになる。
かつての
RFC 1700
では、ホスト自身を指すアドレスとして定義されており、これは
ソースアドレス
としてのみ利用される。
RFC 1058
では、
デフォルトルート
を表わす
IPv4アドレス
として定義されている。
特徴
0.0.0.0/0
0.0.0.0/0(宛先0.0.0.0、ネットマスク0.0.0.0)の場合は全てのアドレスとマッチする。
全てのホスト、任意の宛先を意味する。すなわち、デフォルトルートである。宛先の設定で用いるが、実際のパケットで、宛先0.0.0.0に送信しても届かない。宛先が0.0.0.0に設定されていた場合は、必要な処理をしてデフォルトルートを調べ、デフォルトルート宛に送信することになる。
IPv6
では
::/0
が対応する。
0.0.0.0/32
0.0.0.0/32(宛先0.0.0.0、ネットマスク255.255.255.255)の場合は、0.0.0.0というアドレスを持ったホストを意味する。
これはホスト自身を指す。とはいえ、これも宛先0.0.0.0に送信して届くわけではないので、ソースアドレスに格納する場合にのみ使われる。
例えば、DHCP情報の要求をする際、この時点では自身のIPアドレスは不明または存在しないので、ソースアドレス0.0.0.0とし、
255.255.255.255
宛にブロードキャストすることになる。
IPv6
では
::/128
が対応する。
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