テレビ放送帯
読み:テレビ-ほうそうたい
テレビ放送をするための電波帯域の俗称。
概要
国によって相違があるが、日本の場合、地上アナログテレビジョン放送(NTSC)の時代は次の電波帯域が確保されていた。
現在の地上デジタル放送では、このチャンネル番号を「物理チャンネル番号」とし、このうちの一部のみを1〜12のリモコン番号に割り当てて用いる(詳細後述)。
- VHF
- 1チャンネル〜3チャンネル (V-Low帯) 90MHz〜108MHz
- 4チャンネル〜12チャンネル (V-High帯) 170〜222MHz
- UHF
- 13チャンネル〜62チャンネル (UHF帯) 470MHz〜770MHz
- SHF(難視聴地域用)
特徴
地デジ
現在の地上デジタル放送で使用されている周波数帯は次の通りである。
- UHF
- 13チャンネル〜52チャンネル (V-Low帯) 470MHz〜710MHz
現在は、物理チャンネルとして40チャンネル分を用いている。
これを地域ごとに1〜12のリモコン番号に割り当てて用いる。
ホワイトスペース
現在、470MHz〜710MHzは地上デジタルテレビジョン放送用ではあるが、このうち未使用の物理チャンネル(ホワイトスペース)を用いた無線LANも存在する。
2013(平成25)年、独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)は、テレビ放送帯で通信可能な無線LANタブレット端末を世界に先駆けて開発したと発表した。
この帯域は周波数が低く帯域も広いことから、部品や回路規模の小型化が難しかったとされるが、タブレット端末に収まる程度に小型化されたことになる。従って、もしテレビ放送そのものが全廃されたとしても、この帯域は無線LAN用として有効活用できそうである。
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