スピードネット
読み:スピードネット
外語:SpeedNet
かつて、ソフトバンク、東京電力、米Microsoftの3社が1999(平成11)年9月に設立したISPで、FWAを提供することを目的とした。
概要
2001(平成13)年3月21日に総務大臣より第一種電気通信事業許可を取得、2001(平成13)年5月25日からサービスを開始した。
しかし同時期にADSLが普及しはじめ価格競争が激化、これにスピードネットは価格面で打ち勝つことができずに利用者数が伸び悩み、2003(平成15)年6月1日から親会社の東京電力に営業譲渡された。
そして2006(平成18)年5月31日にサービスが終了した。
特徴
コンセプト
無線伝送装置(IEEE 802.11シリーズの2.4GHz帯)を東京電力の電柱と利用者宅に設置することで、サービスを行なう。
バックボーンには、東京電力の保有する光ファイバー網を利用し、電柱上の基地局までは光ファイバー、ここから加入者宅までは2.4GHz帯の無線通信となる。
速度
IEEE 802.11で最大通信速度は1.5Mbpsである。このIEEE 802.11は、IEEE 802.11bやIEEE 802.11aよりも先に登場した、つまり最初期の仕様である。
将来的にIEEE 802.11bを導入し最大11Mbps、さらにIEEE 802.11aを導入し最大20Mbpsの無線アクセスを実現する予定とされていたが、これらは実現しなかった。
エリア
サービス開始時点でのサービスエリアは、実験地域だった埼玉県さいたま市(当時は浦和市、大宮市及び与野市)である。
その後、東京都、神奈川県、千葉県の一部に順次拡大した。
補足
月毎に通信容量制限があった。
プランIでは5Gバイト/月、プランIIでは10Gバイト/月である。
これを超過すると、通信速度は64kbpsにまで制限されるようになっていた。
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