野良SMTPサーバー
読み:のら-エスエムティーピーサーバー
SMTPサーバー
のうち、インターネット利用者が自前で用意したもの。
目次
概要
特徴
認証の問題
フィルタリング
ボットネット
概要
ISP
、企業、大学等の機関のようなところが設置したSMTPサーバーではなく、ISPの顧客が自宅などに設置したSMTPサーバーをいう。
スパム
の温床になっていることから、日本では「
OP25B
」(Outbound Port 25 Blocking)を導入し、野良SMTPサーバーの運用を拒絶するISPが増えている。
特徴
認証の問題
まず、SMTPサーバーには認証がない。
大昔には野良SMTPサーバーは無数にあり、誰でも利用(悪用も)出来る状態だったが、
憲法9条
の精神つまり「紳士協定」で運用されていた。
しかし悪用者が増え
サードパーティーリレー
による
スパム
が蔓延したことから、対策が追加された。
POP before SMTP
(POP3を使った認証)
SMTP AUTH
(SMTP自体を拡張して認証)
フィルタリング
OP25B
(Outbound Port 25 Blocking)は、ISPが顧客に動的に割り当てた
IPアドレス
からISP外部に向けた
SMTP
接続を禁止する通信ポリシーである。
日本においては全国的な動向であり、野良SMTPサーバーは排除される運命である。
ボットネット
マルウェア
により遠隔制御が可能になったPCの束を
ボットネット
という。日本にも、知らぬうちにマルウェアが入り、
ボット
と化したPCが多数あると見込まれている。
こういったPCに勝手にSMTPサーバーが構築されると、SPAM発信の温床となる。
仮にボットと化していてもそこから発信できないようにするという意味で、OP25B(Outbound Port 25 Blocking)にはそれなりの効果が期待される。
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