eMMC
読み:イーエムエムスィー
外語:eMMC: Embedded Multi Media Card
基板に搭載されるNAND型フラッシュメモリー用のインターフェイスの一つ。
概要
JEDECで規定された規格で、JESD84として規定されている。
基板搭載されたフラッシュメモリーに対し、MMC互換のインターフェイスを与えるものであるが、しかしMMC(Multi Media Card)という名だが既にカードではない。
MMCというカードの存在が完全に忘れ去られた2013(平成25)年現在もなお、最新のQUALCOMMチップセットで現役で使われており、組み込み分野では当分残りそうである。
特徴
バス
eMMCバスは、コマンドが1ビットシリアル、データはバス幅が1/4/8ビットと動的に変化する。
当初のeMMCには、MMC/SDと同様のSPIモードがあったが、現在のeMMCではSPIモードは廃止されている。
速度は、次のように変遷した。
- 20MB/s ‐ 当初のMMC
- 52MB/s
- 104MB/s(DDRモード) ‐ eMMC 3.xxから
- 200MB/s(HS200モード) ‐ eMMC 4.5から
- 400MB/s(HS400モード) ‐ eMMC 5.0から
バージョン
既知のもののみ。
- eMMC 3.xx ‐ 104MB/s(DDRモード)
- eMMC 4.3 (JESD84-A43) ‐ 2つの起動パーティションと、1つのユーザーデータパーティション
- eMMC 4.4 (JESD84-C44) ‐ RPMBパーティションの追加
- eMMC 4.41 (JESD84-A441)
- eMMC 4.5 (JESD84-B45) ‐ 200MB/s(HS200モード)の追加
- eMMC 4.51 (JESD84-B451)
- eMMC 5.0 (JESD84-B50) ‐ 400MB/s(HS400モード)の追加
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