debugfs
読み:デバッグ-エフエス
外語:debugfs
Linux 2.6以降で導入された疑似ファイルシステムの一つ。
概要
ユーザープロセスから、デバイスやドライバーなどに関するカーネルのデバッグ情報にアクセスするためのインターフェイスとして提供される、オンメモリーのファイルシステムである。
procfsとは違いプロセスに縛られず、sysfsのように厳密なルールで情報が管理・提供されるわけでもない。あくまでデバッグ用の情報集であるため、開発者自身が、入出力したい情報を任意に定義することができる。
特徴
用法
- 基本形
mount -t debugfs none /sys/kernel/debug
- 別のディレクトリにマウントする例
mkdir /data/debugfs
mount -t debugfs none /data/debugfs
マウント
UbuntuやAndroidなどは、最初から/sys/kernel/debugにマウントされるようにカーネルがビルドされる。
Androidの場合、さらに、起動時にinit.rcで次のようにしてシンボリックリンクが作られている。
symlink /sys/kernel/debug /d
関数
linux/debugfs.hをincludeすることで、次の関数が利用できる。
- debugfs_create_file ‐ debugfs用のファイルを作成
- debugfs_create_dir ‐ debugfs内にディレクトリを作成
- debugfs_remove ‐ debugfsからdebugfsエントリーを削除
再検索