Win16
読み:ウィンいちろく
外語:Win16
Windows 1〜3.1までの開発フレームワーク。16ビット環境である。
目次
概要
特徴
データ型
WindowProcコールバック関数
概要
初期の
x86
を前提とした環境である。
メモリー保護などのシステム保護機能が不完全なため、
アプリケーション
が誤動作したときに他のアプリへ影響を及ぼし、システム自体がダウンしてしまうことがあるなど、課題の多い環境だった。
MS-DOS
との
互換性
のみにその存在理由があったが、
Windows 95
で採用された
Win32
への移行が進み、今ではごく一部の業務系アプリケーションを稼働させるだけとなっている。
Win64
に対応する64ビット環境では、Win16アプリケーションに対応しない。
特徴
データ型
Win16とWin32の違いは次の通り。
データ型
Win16
Win32
HANDLE
16bit
32bit
UINT
16bit
32bit
BOOL
16bit
32bit
WORD
16bit
16bit
DWORD
32bit
32bit
WindowProcコールバック関数
WindowProcコールバック関数は、Win32で大きく仕様変更されている。
元々、Win16におけるWindowProcコールバック関数のWPARAM/LPARAMは、以下の用途であった(
WM_COMMAND
メッセージなどの場合)。
WPARAM
‐ コントロール/メニューID(16ビット)
LPARAM
(HIGH) ‐ 通知コード(16ビット)
LPARAM(LOW) ‐ ウィンドウハンドル(16ビット)
しかしWin32ではハンドルが32ビット化されLPARAM全体で表現するようになったため、Win32以降ではWPARAMも32ビット化され、以下のように変更された。
WPARAM(HIGH) ‐ 通知コード(16ビット)
WPARAM(LOW) ‐ コントロール/メニューID(16ビット)
LPARAM ‐ ウィンドウハンドル(32ビット)
再検索