SETI@home
読み:セチアットホーム
外語:SETI@home: Search for Extra-Terrestrial Intelligence AT home

 地球外知的生命体探査計画アットホーム。
目次

概要
 カリフォルニア大学バークレイ校の宇宙科学研究所が取り組んでいる、個人の自宅(つまり@home)にある電子計算機の余剰処理能力を用いて、地球外知的生命体を探そうというプロジェクト。
 本来、分散コンピューティングは対価を支払って計算能力を買うことが多いが、このように収入のあてが不明で資金が得にくくとも、一般人にも興味深い研究課題でさえあれば協力者を集めることができるという、一つの証明をしたプロジェクトであった。

特徴

受信
 南米プエルト・リコ(Puerto Rico)の谷中に建設されたアレシボ天文台のアレシボ電波望遠鏡で集められたデータが使われる。
 この望遠鏡は口径1000フィート(305m)の電波望遠鏡で、現在、世界最大の単一開口の望遠鏡である。
 この望遠鏡では北緯1度〜35度までをカバーし、このうちSETI@homeでは1.42〜1.64GHzの電磁波帯域を解析対象として利用している。データをここからバークレイまで送る方法は、磁気テープを利用した郵送であるらしい。

解析
 届いたデータは、9766Hz刻みの256部分帯域に分割する。
 この処理のために高速フーリエ変換(FFT)と8ポイント逆変換を利用しており、この処理で電波望遠鏡の走査時間にして107秒分の「ワークユニット」を作成し、世界中のボランティアの元へと送られてゆく。

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