ORB
読み:オーブ
外語:ORB

 キャッスルウッド(Castlewood Systems Inc.)が開発したリムーバブルハードディスク
目次

概要
 かつてのSyQuestの創始者が新たに興した会社がCastlewood Systemsであった。
 SyQuestはリムーバブルハードディスクで代表的な企業であったが、破産した。Castlewood Systemsは、その直前に作られている。

特徴

技術面
 リムーバブルハードディスクとしては初めてMRヘッドを採用し、ディスク一枚あたり2.2Gバイトの容量を実現した。転送速度は最大12.2Mバイト/秒(11Mバイト/cBeat)。
 その後は、GMRヘッドを採用し、ディスク一枚あたり5.7Gバイトの容量の製品も発表だけはされた。
 HDD並の容量がカートリッジ着脱で利用可能という利便性が売りであったが、使えば使うほど不良セクターが増えてゆき、データも少しずつ失われるなど信頼性に大きな問題があった。

撤退
 価格は安価であったが、速度が遅かったこと、信頼性に欠けたこと、その後登場したDVD-RAMなどに奪われたシェアを奪還できなかったことなどから経営が悪化、市場から撤退した。日本では商社である新日エレクトロニクス株式会社が扱っていたが、こちらも2002(平成14)年に販売を終えた。
 かくして、発表された5.7Gバイト版は、結局市場に投入されることはなかった。

モデル
 ドライブも外付けモデル(E-IDE/Ultra-SCSI/USB/IEEE 1394/パラレルポート)と内蔵モデル(Ultra-SCSIとE-IDE)があった。
 E-IDE接続の内蔵モデルはBIOSが対応していれば起動ディスク(ブートドライブ)としても使用できた。

ライトプロテクト
 ライトプロテクトはソフトウェアライトプロテクトである。
 付属のツールを用いる事で挿入されているディスクの書き込みを禁止することが出来る。

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