Mozilla Firefox 3.6
読み:モジラ-ファイアーフォックス-さんてんろく
外語:Mozilla Firefox 3.6

 Mozilla Foundationが開発したWebブラウザーMozilla Firefoxのバージョン3.6。
目次

概要
 Mozilla Firefox 3.5の後継として登場したWebブラウザーである。
 開発コードネーム「Namoroka」(マダガスカル共和国にあるナモロカ国立公園)として開発されていた。
 公式では、PowerPC版Mac OS Xに対応する最後のバージョン。これ以降のPowerPC用は非公式になる。
 レンダリングエンジンであるGeckoはバージョン1.9.2である。

特徴

沿革
 以降が正式版。
 サポートは2011(平成23)年9月に終了予定だったが、法人ユーザーからの批判が多かったため、法人向けのサポート方針が決まるまで継続されることになった。
 結果、サポートは2012(平成24)年4月23日に終了した。後継となる最新はFirefox 11または12、長期サポート版はESR10である。

新機能、改良

削除、変更機能

ICCプロファイル
 Firefox 3.6は、Firefox 3.5と比較して色の処理が大幅に劣化している。
 Firefox 3.5はオープンソースデファクトスタンダードの変換エンジンlcms(Little CMS、ICCv4プロファイル対応)を用いていた。しかし3.6では自前のエンジンqcmsに移行し、これによりICCプロファイルのサポートが縮小された。
 lcmsは高機能で正確性が高いが、規模が大きい。Firefoxではlcmsの機能の一部しか使っていなかったため、高速、安全、堅牢なシステムとしてqcmsが開発された。不要な機能をそぎ落としたため、ライブラリの大きさは1/10程度になったとしている。
 しかしqcmsにも欠点があり、RGB色空間同士での変換にしか対応していない。Webではこれで充分だが、CMYKなどのプロファイルが埋め込まれた画像があっても、カラーマネジメントが働かない。

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