Mozilla Firefox 3.6
読み:モジラ-ファイアーフォックス-さんてんろく
外語:Mozilla Firefox 3.6
Mozilla Foundation
が開発した
Webブラウザー
、
Mozilla Firefox
のバージョン3.6。
目次
概要
特徴
沿革
新機能、改良
削除、変更機能
ICCプロファイル
概要
Mozilla Firefox 3.5の後継として登場したWebブラウザーである。
開発コードネーム「Namoroka」(マダガスカル共和国にあるナモロカ国立公園)として開発されていた。
公式では、PowerPC版Mac OS Xに対応する最後のバージョン。これ以降のPowerPC用は非公式になる。
レンダリングエンジンである
Gecko
はバージョン1.9.2である。
特徴
沿革
Mozilla Firefox 3.6a1 (2009(平成21)年8月7日)
Mozilla Firefox 3.6a2 (2009(平成21)年10月14日)
Mozilla Firefox 3.6β1 (2009(平成21)年10月30日)
Mozilla Firefox 3.6β2 (2009(平成21)年11月10日)
Mozilla Firefox 3.6β3 (2009(平成21)年11月17日)
Mozilla Firefox 3.6β4 (2009(平成21)年11月26日)
Mozilla Firefox 3.6β5 (2009(平成21)年12月17日)
Mozilla Firefox 3.6RC1 (2010(平成22)年1月8日)
Mozilla Firefox 3.6RC2 (2010(平成22)年1月17日)
以降が正式版。
Mozilla Firefox 3.6 ‐ 正式版、Gecko 1.9.2 (2010(平成22)年1月21日)
Mozilla Firefox 3.6.2 ‐ 多数の脆弱性を修正、Gecko 1.9.2.2 (2010(平成22)年3月22日)
Mozilla Firefox 3.6.3 ‐ 1件の脆弱性を修正、Gecko 1.9.2.3 (2010(平成22)年4月1日)
Mozilla Firefox 3.6.4 ‐ 7件の脆弱性を修正、Gecko 1.9.2.4 (2010(平成22)年6月22日)
Mozilla Firefox 3.6.6 ‐ 不具合の修正、Gecko 1.9.2.6 (2010(平成22)年6月26日)
Mozilla Firefox 3.6.7 ‐ 14件の脆弱性を修正、Gecko 1.9.2.7 (2010(平成22)年7月20日)
Mozilla Firefox 3.6.8 ‐ 1件の脆弱性を修正、Gecko 1.9.2.8 (2010(平成22)年7月23日)
Mozilla Firefox 3.6.9 ‐ 14件の脆弱性を修正、Gecko 1.9.2.9 (2010(平成22)年9月7日)
Mozilla Firefox 3.6.10 ‐ 不具合を修正、Gecko 1.9.2.10 (2010(平成22)年9月15日)
Mozilla Firefox 3.6.11 ‐ 9件の脆弱性を修正、Gecko 1.9.2.11 (2010(平成22)年10月19日)
Mozilla Firefox 3.6.12 ‐ 1件の脆弱性を修正、Gecko 1.9.2.12 (2010(平成22)年10月27日)
Mozilla Firefox 3.6.13 ‐ 11件の脆弱性を修正、Gecko 1.9.2.13 (2010(平成22)年12月9日)
Mozilla Firefox 3.6.14 ‐ 10件の脆弱性を修正、Gecko 1.9.2.14 (2011(平成23)年3月1日)
Mozilla Firefox 3.6.15 ‐ 不具合の修正、Gecko 1.9.2.15 (2011(平成23)年3月4日)
Mozilla Firefox 3.6.16 ‐ 不具合の修正、Gecko 1.9.2.16 (2011(平成23)年3月22日)
Mozilla Firefox 3.6.17 ‐ 6件の脆弱性を修正、Gecko 1.9.2.17 (2011(平成23)年4月28日)
Mozilla Firefox 3.6.18 ‐ Gecko 1.9.2.18 (2011(平成23)年6月21日)
Mozilla Firefox 3.6.19 ‐ Gecko 1.9.2.19 (2011(平成23)年7月11日)
Mozilla Firefox 3.6.20 ‐ Gecko 1.9.2.20 (2011(平成23)年8月16日)
Mozilla Firefox 3.6.21 ‐ Gecko 1.9.2.21 (2011(平成23)年8月30日)
Mozilla Firefox 3.6.22 ‐ DigiNotar関連SSL証明書の全失効、Gecko 1.9.2.22 (2011(平成23)年9月6日)
Mozilla Firefox 3.6.23 ‐ Gecko 1.9.2.23 (2011(平成23)年9月27日)
Mozilla Firefox 3.6.24 ‐ Gecko 1.9.2.24 (2011(平成23)年11月8日)
Mozilla Firefox 3.6.25 ‐ Gecko 1.9.2.25 (2011(平成23)年12月20日)
サポートは2011(平成23)年9月に終了予定だったが、法人ユーザーからの批判が多かったため、法人向けのサポート方針が決まるまで継続されることになった。
結果、サポートは2012(平成24)年4月23日に終了した。後継となる最新はFirefox 11または12、長期サポート版はESR10である。
新機能、改良
JavaScriptエンジン
「
TraceMonkey
」の改良で、実行速度を20%以上高速化
安全性に問題のあるプラグインを検出しアップグレードを促す機能「プラグインチェックツール」の実装
表示テーマ「Persona(ペルソナ)」機能搭載(いわゆるスキン機能)。テーマは再起動なしに変更可能
起動時間短縮
Microsoft Windows 7
への正式対応
新Web用フォントフォーマット「
WOFF
」対応
アドオンのバージョンチェックを無効化できる機能
削除、変更機能
XBM画像のサポートが廃止
XPCOMプラグインがなくなり、NPAPIプラグインに統一された
GeckoActiveXObject廃止 (MFSA 2009-71の対策) この機能は、3.6/3.5.6/3.0.16から廃止された。
iframeが、(
X
でいうところの)
widget
の使用をやめた(Gadget化された) 32767ピクセルを超える縦スクロールで表示がおかしくなる問題、Widgetを持つプラグインがCSSのZ順序指定に従わない問題が解消
ICCプロファイル
Firefox 3.6は、Firefox 3.5と比較して色の処理が大幅に劣化している。
Firefox 3.5は
オープンソース
で
デファクトスタンダード
の変換エンジンlcms(Little CMS、ICCv4プロファイル対応)を用いていた。しかし3.6では自前のエンジンqcmsに移行し、これにより
ICCプロファイル
のサポートが縮小された。
lcmsは高機能で正確性が高いが、規模が大きい。Firefoxではlcmsの機能の一部しか使っていなかったため、高速、安全、堅牢なシステムとしてqcmsが開発された。不要な機能をそぎ落としたため、ライブラリの大きさは1/10程度になったとしている。
しかしqcmsにも欠点があり、RGB色空間同士での変換にしか対応していない。Webではこれで充分だが、
CMYK
などのプロファイルが埋め込まれた画像があっても、カラーマネジメントが働かない。
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