Mosaic
読み:モザイク
外語:Mosaic

 NCSAで開発されたWebブラウザーの一。WWW黎明期には標準として利用されていたソフトウェア。
 Webブラウザーが注目を集める切っ掛けとなったのが1993(平成5)年3月14日に公開されたMosaicのベータ版であるNCSA Mosaic for X 0.10だったとされている。このバージョンから<IMG>要素に対応し、それまで文字しか使えなかったWWWの世界に画像表示という新風を巻き起こした。開発はほぼ4年間続き、バージョン2.6/2.7b5リリースを最後に、1997(平成9)年1月7日に開発を終了した。
 Mosaicの初期開発メンバーの多くが後にNetscape Communicationsを設立しNCSAと対抗することになるが、結果としてMosaicは一旦、Netscape Navigatorに負けを喫することになる。
 NCSA Mosaicは後に米Spyglass社が買い取り、更にMicrosoftはSpyglassからライセンス供与を受けInternet Explorerを開発した。こうしてMosaicは再び市場を席巻し、Netscapeを淘汰することになるのであった。
 組み込み分野では、SpyglassがWebブラウザーDevice MosaicとしてWindows CE版を開発し、Netscapeに先んじてPocket Internet Explorerの対抗製品として名乗りを上げている。
 "Device Mosaic" はHTML 3.2完全対応が特徴で、JScriptTLS、RTSPなどに対応しているほか、インターフェイスのカスタマイズも可能である。ここでJavaScriptではなくJScriptとMicrosoft式に呼ぶ所に、Netscapeへの恨みが込められているのだろう。
 

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