MPEG-2 TS
読み:エムペグ-トゥー-ティーエス
外語:MPEG-2 TS: MPEG-2 Transport Stream

 MPEG-2のストリーム形式の一つ。放送向け。対するはMPEG-2 PSである。
目次

概要
 BSデジタル放送、CSデジタル放送、地上デジタルテレビジョン放送(地デジ)などで利用されている。
 また、記録媒体でも、HD DVDやBlu-ray Discでは、放送形式そのままのMPEG-2 TS形式で記録されている。.m2ts.MTSなどのファイルも、MPEG-2 TS形式で格納されている。

特徴

パケット
 MPEG-2 PESを最大144バイトで区切り、4バイトのTSヘッダーと呼ばれるヘッダーを付けて188バイト固定長のパケットに分割したものである。
 MPEG-2システムの標準であるISO/IEC 13818-1およびITU-T H.222.0では常に188バイトだが、実際には様々な拡張仕様があり、188バイトより長いものが使われることもある。たとえば、受信側で誤り訂正可能なようにFEC(Forward Error Correction:順方向誤り訂正)を付加した場合は16バイト増えて204バイトとなる。

TSヘッダー
 TSヘッダーは4バイト(32ビット)である。
 このうちのパケット識別子は、トランスポートの識別に使われる。同一の画像や音響は同じPIDを持つため、TSを受信した側は、この情報を使って正確にPESに戻すことが可能となる。
 また、パケットの欠損は巡回カウンターによって認識できる。

ストリーム
 トランスポートパケットが連続するものを、トランスポートストリームと呼ぶことになる。
 受信側は、誤り訂正やパケットの欠落などを判断し、元のPESに戻し、それを再生することになる。

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