MFT
読み:エムエフティー
外語:MFT: Master File Table
NTFS
におけるファイルの管理領域のこと。
目次
概要
特徴
技術
MFTとファイルのリンク
小型ファイル管理
MFTの伸長
概要
旧来の
ファイルシステム
である
FAT
では、
ファイル名
や属性情報は
ディレクトリエントリ
に、
クラスター
のリンク情報はFATにと、分割して保存されていた。
これに対してNTFSでは、これらを一つの領域で一括管理する。
特徴
技術
ボリューム
をNTFSで
フォーマット
すると、MFT用の領域としてボリューム全体の12.5%の領域が確保される。
MFTは、
ファイル
または
ディレクトリ
(
フォルダー
)ごとに一つ以上のレコードが割り当てられる。レコードサイズは固定長で、通常は1
Kiバイト
である。
レコード内には、ファイル名、
タイムスタンプ
(日時)、アクセス権などのファイル属性が格納される。
なお、ファイルとディレクトリ(フォルダー)は、属性によってのみ判断され、NTFSにおいては両者は区別せず扱われる。
MFTとファイルのリンク
更に、MFTのレコード領域の余った部分には、実際のファイルのデータ(ファイル属性にもよるが、約750バイト迄)を格納できる。つまり、小さなファイルは一度のアクセスで読み取れるため高速である。
MFTに収まらない大型のファイルは、外部のクラスターにデータを書き込み、そのクラスターのインデックス情報をMFTレコード内に記録する。
小型ファイル管理
そもそも、小さなファイルというのは意外に多いものである。小さなディレクトリ、
インターネットショートカット
やファイルへの
ショートカット
、
Cookie
など、その種類は多岐にわたる。
そして、こういった小さなファイルが出来たり消えたりすることでクラスターは虫食い状態となり、
断片化
の原因となる。
NTFSが採用するMFTは、そういった小さなファイルも管理領域の空き部分に入れてしまうことで無駄に外部のクラスター消費を防ぎ、フラグメントの発生をある程度予防している。
MFTの伸長
ボリューム内にあまりにもファイルの数が多い場合は、最初に割り当てられた領域では不足することもありうる。この場合は、MFTは32レコード単位のサイズを外部のクラスターに拡張する。
こうしてMFTが拡張された場合、ほぼ確実にMFT自体がフラグメントを起こすことになるため、ファイル入出力性能に大きな影響を与えることになる。
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