JPEG
読み:ジェイペグ
外語:JPEG: Joint Photographic Experts Group

 画像符号化の標準化を目的として設立された組織の名で、ISOITU-T(旧CCITT)の共同組織。
目次

概要
 1990(平成2)年にJPEGで制定された静止画の国際標準規格はIS 10918-1(ITU-T T.81)で、画像ファイルとして扱う手法をJFIFと呼ぶ。
 が、一般にはJFIFのことをJPEGという組織名で呼ぶことが多い。

特徴

圧縮
 主にフルカラー写真画像を対象としたフォーマットであり、前段にDCT(離散コサイン変換)と呼ばれる量子化を基本とした非可逆な圧縮を採用し、後段にハフマン符号または算術圧縮を利用している。
 圧縮率は可変であるが、圧縮率を上げ過ぎると独特のブロックノイズ(特に色の差の激しい境界部分で発生する)が発生しやすい。そのため、写真などの圧縮には向くが、線画には不適である。

可逆圧縮
 なおJPEGの可逆圧縮(ロスレスJPEG)も存在する。
 予測フィルターを通した後にハフマン法または算術圧縮法で圧縮したものだが、圧縮率と普及率の低さから、殆ど使われていない。

特許問題
 国際標準でかつフリーなフォーマットとして愛用されてきたが、米国テキサス州のForgent Networks社が2002(平成14)年7月、突然画像圧縮の特許に関するライセンス料を要求しだし業界を(GIFに続きまたも)騒然とさせた。
 特許のポイントは、周囲と平均を取ってデータを削減する、という点である。業界ではまずソニーがライセンス契約を締結、その金額は1500万ドルだった。

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