IPS方式 |
辞書:電算用語の基礎知識 計算機出力装置編 (TCPERIO) |
読み:アイピーエスほうしき |
外語:IPS: In Plane Switching |
品詞:名詞 |
TFT液晶パネルで広視野角を実現するための駆動形式技術。横電界スイッチング方式。1995(平成7)年に日立製作所が発表し、翌年より実用化された。古くは「スーパーTFT」などとも呼ばれた。
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概要 |
それまで一般的に使われていたTN(ねじれネマティック)方式の液晶は、対向する両方のパネルに電極を配置して垂直方向に電場(電界)をかける。
これに対してIPSでは、櫛状の電極を片方のパネルにだけ配置して横方向に電界をかけることで、光量を制御する分子をパネルに対して水平方向に回転させる。
これにより、分子の整列が垂直方向だったときに発生していた、見る角度によってコントラストや色が変化してしまうという現象を防ぐことができる。
特徴 |
利点等 |
上下左右、斜め、いずれから見てもコントラストや色の変化が少ない。
上下左右160度の視野角、200:1以上の高いコントラスト比、50%以上の色純度などを実現する。
初期には、開口率が低下するため高輝度のバックライトが必要となり消費電力が高く、大型モニターには向くがノートパソコンや携帯電話などのモバイル用途には向かないという弱点が存在した。
この問題も、当初のS-TFTから、S-IPS(Super-IPS)、AS-IPS(Advanced-SuperIPS)、IPS-Proと進化するに従い改善が進み、今ではスマートフォンやタブレット装置などで広く使われるようになった。
駆動形式 |
リンク |
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