HGST
読み:エイチジーエスティー
外語:HGST

 米国のハードディスクドライブメーカー。
目次

概要
 元々は日立グループの企業で「日立グローバルストレージテクノロジーズ」が社名であった。
 2003(平成15)年にIBMのハードディスクドライブ部門を約20億ドルで買収して発足したが、圧倒的に高い故障率や不良率から、ユーザーに恐れられた。
 以降、延々と赤字が続いたが、2010(平成22)年にはついに黒字化した。米国で上場する計画も報じられたが、最終的にはWestern Digitalに全株式を43億ドル(約3,500億円)で売却されることとなり、買収に必要な規制当局からの許認可が得られたことから全株式の譲渡が2012(平成24)年3月8日に完了、Western Digital傘下となった。
 日立グループから外れて以降、従来の英社名Hitachi Global Storage Technologiesの略称であった「HGST」がそのまま正式な社名となった。従って現在、HGSTは略称ではなく、それ自体が正式名称である。

特徴
 2014(平成26)年8月9日(現地時間)、サンフランシスコで開催した発表会において、世界初の3.5インチ10TB HDDを開発し、サンプル出荷を開始したと発表した。
 同社は2013(平成25)年に初の3.5インチ6TB HDD「Ultrastar He6」を開発しており、この製品で採用されたヘリウムガス封入技術「HelioSeal」に、トラックを重ねて記録することでトラック数を増やすSMR(Shingled Magnetic Recording)を組み合わせて10TB HDDを開発したとしている。

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