静的変数
読み:せいてきへんすう
外語:static variable
関数、クラス、あるいはブロック内で宣言/定義され、その範囲を終了しても値を保持しつづける変数。スタティック変数。
概要
例えば関数が始めて実行された時に変数が確保され、その関数が終わっても内容は消えず、次回以降その関数に来たときにその値が継続して利用されるもの。
C/C++、Java、C#などでは、staticを付けて宣言された変数をいう。
staticを付けずに宣言された変数は自動変数(あるいはローカル変数)といい、これはスタックに確保される。一方、静的変数は永続的に記憶するためヒープに確保される。
特徴
static変数をインクリメントして結果を表示する関数を3回呼び出す例。
#include <stdio.h>
hoge()
{
static int fuga = 0;
printf("%d\n", fuga);
fuga++;
}
main()
{
hoge();
hoge();
hoge();
}
この例の場合、関数が最初に呼ばれた時に静的変数の内容を0に初期化するが、2回目以降は初期化しない。
したがって、実行結果は、以下のようになる。
> ./a.out
0
1
2
>
もし仮にstaticを消して実行すれば、変数fugaは毎回0に初期化されるため、実行結果は3回とも0になる。
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