電子書籍
読み:でんししょせき
外語:E-book
電子化された書籍のこと。
概要
書籍、つまり本は、文書と画像で構成されていると考えることができる。
つまり、この情報を電子的に用意すれば、電子的に本が実現できることになる。
更に、このような形式のデータを表示するための専用の装置も多数開発されている。
特徴
フォーマット
本を電子化するためには、本を記述するのに充分な仕様の文書ファイルがあれば良いことになる。
様々なものがあるが、大きく次のようなものがある。
- EPUB アメリカでのデファクトスタンダード。
AppleのiBookstoreでも採用されている。
- XMDF 日本の独自規格。
シャープが開発し、社団法人日本電子書籍出版社協会(略称・電書協)が採用した。比較的歴史は長いが普及はしておらず、今後も見込みは薄い。
日本の利権構造を崩さないための無駄な努力が存在するようである。
- .book 株式会社ボイジャーの仕様で、かなり古くからある。「ドットブック」とも。
登場が早すぎたのか、全く普及していない。既に忘れ去られているので、今後も普及の見込みは薄い。
- AZW アマゾンのKindle Storeが採用する独自形式。
完全に忘れ去られている。
状況
電子書籍配信サービスは次々と登場しているが、次々と消滅もしている。売れないからである。売る側は、故意に売れないような仕様にして、そして「売れない」と悲しんでいるように見える。
現在、電子書籍配信サービスの多くは、紙の本とは違って自由に閲覧できないよう暗号化された形で提供されており、閲覧するためには専用ツールを用いる必要がある。これは、電子書籍配信サービスの多くがDRMを理由として自由な閲覧を規制しているからである。
またこの関係から「電子データを売る」のではなく「電子データを閲覧できる権利を提供する」という契約条件となっており、つまり本のレンタルに近い内容となっている。
自由に閲覧できず、コピーもできず、印刷もできず、読み終わった後で古本屋に売ることもできず、サービス提供側がサービスを終了したらその後は一切読むことができなくなる期間限定の商品であるのに、価格は紙の本と大差ないとなれば、売れるわけがない。
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