情報処理技術者試験
読み:じょうほうしょりぎじゅつしゃしけん
経済産業省
(旧通商産業省)の、情報処理、つまりコンピューター利用技術に関する国家試験制度のこと。
目次
概要
沿革
試験科目
2009年春時点
2008年秋時点
概要
基本的には「開発側」と「利用側」それぞれに求められる技術力を評価する試験であった。
このため、
プログラマー
や
システムエンジニア
であれば開発側の試験を、
エンドユーザー
であれば利用側の試験を受けることになっていた。
2009(平成21)年春から大幅に改訂され、ベンダー側/ユーザー側の境界は無くなり、代わりにレベル1からレベル4までの水準が設けられた。
沿革
1969(昭和44)年: 開始。当時は二種と一種の2区分だった。これは翌年に法制化
1971(昭和46)年: 現場のプログラマより上位の開発者(システムエンジニア)対象の特種を追加
1985(昭和60)年: システムに対する監査の導入を目的としたシステム監査指針が策定
1986(昭和61)年: システム監査試験を追加
1988(昭和63)年: オンライン試験を追加(システムのオンライン化の進展に対応)
1994(平成6)年: 抜本的な見直しの実施 必要な人材を17種類に区分した上で、その11種に対応する試験体制に全面的に変更
11試験の内訳は、次の通り。
システム監査技術者(旧システム監査)
システムアナリスト
プロジェクトマネージャ
アプリケーションエンジニア
プロダクションエンジニア
ネットワーク(旧オンライン)
データベース
システム運用管理エンジニア
第一種
第二種
システムアドミニストレータ
1996(平成8)年: マイコン応用と上級シスアドを追加
2001(平成13)年: 試験区分の位置づけの明確化と利便性の向上を目的とした改正実施 1999(平成11)年の情報化人材育成に関する審議の中間報告に基づく改正
2006(平成18)年: 情報セキュリティ試験追加
2009(平成21)年: 大規模な見直しを実施、試験を12種類に変更
試験科目
2009(平成21)年春時点
2009(平成21)年春時点での試験科目は次の通り。
春(4月第3日曜日)と秋(10月第3日曜日)の年2回実施されており、春のみ、秋のみ、春秋両方行なわれるものとに分けられている。
レベル1(職業人に共通に求められる基礎知識)
ITパスポート試験(IP)
レベル2(基本的知識・技能)
基本情報技術者試験(FE)
レベル3(応用的知識・技能)
応用情報技術者試験(AP)
レベル4(高度な知識・技能)
ベンダー側/ユーザー側
ITストラテジスト試験(ST)
システムアーキテクト試験(SA)
プロジェクトマネージャ試験(PM)
ネットワークスペシャリスト試験(NW)
データベーススペシャリスト試験(DB)
エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES)
情報セキュリティスペシャリスト試験(SC)
ITサービスマネージャ試験(SM)
独立
システム監査技術者試験(AU)
2008(平成20)年秋時点
2008(平成20)年秋までは以下のような試験であった。なお、初級システムアドミニストレータ試験に限り2009(平成21)年春期にも実施される。
(独立)
システム監査技術者試験(AU)
(情報システム開発・運用側)
システムアナリスト試験(AN)
プロジェクトマネージャ試験(PM)
アプリケーションエンジニア試験(AE)
テクニカルエンジニア試験
ネットワーク(NW)
データベース(DB)
システム管理(旧システム運用管理) (SM)
エンベデッドシステム(旧マイコン応用) (ES)
情報セキュリティ試験(SV)
ソフトウェア開発技術者試験(旧一種兼プロダクション) (SW)
(独立 + 情報システム開発・運用側)
基本情報技術者試験(旧二種) (FE)
(情報システム利用側)
情報セキュリティアドミニストレータ試験(SU)
上級システムアドミニストレータ試験(SD)
初級システムアドミニストレータ試験(AD)
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