ヒアドキュメント
読み:ヒアドキュメント
外語:here document

 行指向文字列直定数。
目次

概要
 シェルスクリプトなどの構文の一つで、スクリプトの中で、まとまった量のテクストを標準入力に与えたいような場合に用いられる記法である。
 まず、コマンド << 引用マーカー、の形式で書き、次の行から入力としたいデータを書いて、最後に引用マーカーのみの行を書いて終了する。引用マーカーには任意の識別子が使用でき、同じマーカーが単独で現われる行までの内容が標準入力から与えられる。
 また、いくつかのスクリプト言語(PerlRubyなど)にも、類似の機能がある。これらの言語の場合は、標準入力の変更ではなく、文字列を表現する手段の一つとして用いている。

特徴

シェルスクリプトの例
 シェルスクリプトにおいて、自身の使用方法を表示する例。
 cat << USAGE
 Usage: `basename $0` [-options] arguments
 USAGE

Perlの例
 EOF〜EOFの間がサンプルHTMLとヘッダーになっている。
 #!/usr/bin/perl
 print <<EOF;
 Content-type: text/html; charset=iso-2022-jp
 
 <!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
 <HTML>
 <HEAD><TITLE>Sample</TITLE></HEAD>
 <BODY>
 Sample script
 </BODY>
 </HTML>
 EOF

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