コンピューター名
読み:コンピューターめい
外語:computer's name

 電子計算機(コンピューター)に付けられた一意の名称のこと。
目次

概要
 ネットワークではドメイン名の最初の名前にあてはまる。ホスト名ともいう。
 こういったものは、"ns"、"proxy"、"www"、"mail" などの機能を名にしたものが多く、更にこれらに番号が付いたもの(www2等)も多い。
 これらを除くと、天体の名前が多いらしい。その中でも一番人気はmercury(水星)であるらしく、この語源は二種類が考えられる。他にmoonがあればソレ系、earthがあれば天文愛好系ということになろう。
 他にはその部署の上司(教授など)の名前、ホストの管理者の名前、寿司ネタ、うまい棒の味(昔の2ちゃんねる)、女の子の名前、などの例がある。

命名方針
 具体的な命名方針についてはRFC 1178で提案されており、これはFYI 5となっている。
 1990(平成2)年と古いRFCであるが、今でも充分有効である。ここでは、次のような避けるべき方針を打ち出している。
一般的な用語は使うべきでない
文脈の中で、一般名詞と固有名詞の区別が付かなくなるからである。
自分の名前は使うべきでない
機械を呼んでいるのか、自分が呼ばれているのか分からなくなる。自分に限らず、家族やペット、関係者の名前なども避けるべきだろう。
長い名前を付けるべきではない
呼ぶのが大変である。無駄に長い名前は嫌がらせにしかならない。
綴り違いは使うべきでない
一般名詞などとの綴り違いは、会話で区別が付かないので避けるべきである。
ドメイン名は避ける
例えば、ga@hogeに、nullpo.jpからメールを送るとする。もし、hoge.jpとhoge.nullpo.jpの両者に存在したとすると、実装によっては誤って届いてしまう恐れがある。
ドメイン風の名前は避ける
例えば、hokkaidoなどは、その場に設置されているように見える。hokkaido.shugiin.go.jpなどというホスト名があった場合、北海道に衆議院があるかのように錯覚させる。
攻撃的、または恥ずかしい名前は避ける
例えば、moron(馬鹿野郎)やtwit(まぬけ)といった名前を用いても、利点はない。そのマシンでデモンストレーションをするような事になれば、恥をかくことにもなりかねない。無用な厄介ごとを自ら招く必要はない。
数字で始まる名前を付けるべきではない
IPアドレスなどと区別できなくなる恐れがある。また16進数の数字だけの名前(例えばbeef)なども、同様の混乱を招く恐れがある。
英数字以外の文字を名前に付けるべきではない
その計算機では扱えたとしても、他の計算機で扱える保障は何もない。最近では、国際化ドメイン名を実現するためにPunycodeなどが作られているが、これは英数字とわずかな記号だけで名前を代替表現する技術である。
大文字・小文字の区別の保存に期待してはいけない
計算機の名前は全て小文字で表記することが慣習である。
 以下は、このRFCにおける「提言」である。
滅多に使わない単語・名前を用いる
一般的な名詞は会話の中で混乱を招く。
テーマのある名前を付ける
計算機の一群に統一的な命名を行なうと、管理が良くなったり、利用者に共同意識が芽生えたりもする。色、動植物の名前、天体の名前などがよく使われる。
実際に存在する単語を用いる
ランダムな文字列や造語は、覚えるのが大変である。
他で使われている名前の利用をためらわない
他社の商標や他の組織などは避けるべきだが、そうでないなら、合理的な名前を使うことを避ける理由はない。
必ず例外はある
後から名前を変えるのは大変である。

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