キンタマワーム
読み:キンタマワーム
Antinnyの亜種の俗名。現在、亜種G(Golden ball)と、亜種K(Kintama)が確認されている。他にも幾つかの亜種があるらしい。
亜種Gの正式名称はW32.HLLW.Antinny.G(Symantec名)、WORM_ANTINNY.G(Trend Micro名)、亜種Kの正式名称はW32.HLLW.Antinny.K(Symantec名)である。
感染者のデスクトップに表示された内容を画像ファイル化し、Winnyによりアップロードする機能が搭載されている。さらに、デスクトップに貼られているファイルもWinnyによりアップロードされてしまう。その時のファイル名は、Antinny.Gの場合が "[キンタマ]"、Antinny.Kの場合は "【晒し挙げ】" になる。
感染力自体は弱いながら、いざ感染すると削除不可能なWinnyネットワークにプライバシー情報を放流することになり、あらゆる意味でダメージは甚大と見られる。
実際に、京都府警 下鴨署地域課の "りょう" 巡査(男性とだけ報道されている)が個人情報11人分を含む捜査書類を放流、北海道警 江別警察署の "yo-ichi" 巡査(年齢は20代とだけ報道されている)も個人情報8人分の捜査書類を負けずに放流、また陸上自衛隊の内部資料や日本郵政公社の郵便物の誤配状況なども放流されており、なかなか深刻な状況である(いろんな意味で)。
ほかに、テレビ局のドラマ編集マン(既婚)がチャットで不倫している様子や、とある女性同人作家が脱税と思われる家計簿を付けている様を放流したりしており、なかなか深刻な状況である(いろんな意味で)。
ウイルスやワームのたぐいは忌むべき存在ではあるが、これはWinny利用者の生態を僅かながら明らかにしたという意味で、興味深い存在であったといえるかもしれない。
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