DIMM
読み:ディム
外語:DIMM: Dual In-line Memory Module

 メモリーモジュール規格の一つで、モジュール接続部分の端子が両面にあるもの。つまり、片面一列、両面で二列。
目次

概要
 DIMMの前にはSIMMがあったが、SIMMは基板の片面のみに接点が付いているのに対し、DIMMは両面に端子が付いている。
 このため、"Dual" In-line Memory Moduleと呼ばれている。

特徴

形状
 両面に端子があることから、横幅に対するピン数を、SIMMと比べると単純計算で倍にできる。
 従ってSIMMよりもバス幅を広げることが可能となり、扱える最大メモリー容量も多く、また同容量ならSIMMよりも小型にも出来るという利点がある。
 

種類
 DIMMには様々な種類がある。次のような要素がある。

形態
 DIMMの形態には、次のようなものがある。

技術

パラレルDIMM

用途
 現在は、DDR SDRAMやその後継品を用いたDIMMが主流である。
 かつての主流はSDRAMを用いたSDRAM DIMMだった。これはSDIMMとも呼ばれる。
 またノートパソコン用の小型タイプに、SO-DIMMMicroDIMMなどがある。

端子数
 かつて使われていた、DDRではない通常のSDRAMのものでは、片面84端子、両面計168端子のものが主流で、パリティ付きなら72ビットのデータバスだった。
 
 次のように変化している。
規格通常のDIMMSO-DIMM
片面両面片面両面
SDRAM84端子168端子72端子144端子
DDR SDRAM92端子184端子100端子200端子
DDR2 SDRAM120端子240端子
DDR3 SDRAM102端子204端子
DDR4 SDRAM142端子284端子128端子256端子

シリアルDIMM
 パラレルインターフェイスは、全ての信号の同期を取る必要があることから複雑であり、高速化にも限界がある。
 そこで、パソコン内部および外部のバスは順次シリアル化されており、ついにメモリーもシリアル化されつつある。まず最初に登場したのはFB-DIMMであったが、これは普及しなかった。

PEMM
 PEMMは、基板上に、メモリーチップだけではなくマイクロプロセッサーも搭載する規格である。
 DSPなどを搭載することで、専門的な処理の高速化が期待される。

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