DIMM
読み:ディム
外語:DIMM: Dual In-line Memory Module
メモリーモジュール規格の一つで、モジュール接続部分の
端子
が両面にあるもの。つまり、片面一列、両面で二列。
目次
概要
特徴
形状
種類
形態
技術
パラレルDIMM
用途
端子数
シリアルDIMM
PEMM
概要
DIMMの前には
SIMM
があったが、SIMMは
基板
の片面のみに接点が付いているのに対し、DIMMは両面に端子が付いている。
このため、"Dual" In-line Memory Moduleと呼ばれている。
特徴
形状
両面に端子があることから、横幅に対するピン数を、SIMMと比べると単純計算で倍にできる。
従ってSIMMよりもバス幅を広げることが可能となり、扱える最大メモリー容量も多く、また同容量ならSIMMよりも小型にも出来るという利点がある。
種類
DIMMには様々な種類がある。次のような要素がある。
インターフェイスの違い
パラレルDIMM
シリアルDIMM
ECC
ECCあり
ECC無し
モジュールのサイズ
標準DIMM
SO-DIMM
MicroDIMM
動作電源
搭載するSDRAMの種類
DDR SDRAM
DDR2 SDRAM
DDR3 SDRAM
DDR4 SDRAM
形態
DIMMの形態には、次のようなものがある。
UDIMM
(Unbuffered DIMM)
RDIMM
(Registered DIMM/Buffered DIMM)
FB-DIMM
(Fully Buffered DIMM)
LRDIMM
(Load Reduced DIMM)
技術
パラレルDIMM
用途
現在は、
DDR SDRAM
やその後継品を用いたDIMMが主流である。
かつての主流は
SDRAM
を用いたSDRAM DIMMだった。これは
SDIMM
とも呼ばれる。
また
ノートパソコン
用の小型タイプに、
SO-DIMM
や
MicroDIMM
などがある。
端子数
かつて使われていた、DDRではない通常のSDRAMのものでは、片面84端子、両面計168端子のものが主流で、
パリティ
付きなら72ビットの
データバス
だった。
次のように変化している。
規格
通常のDIMM
SO-DIMM
片面
両面
片面
両面
SDRAM
84端子
168端子
72端子
144端子
DDR SDRAM
92端子
184端子
100端子
200端子
DDR2 SDRAM
120端子
240端子
DDR3 SDRAM
102端子
204端子
DDR4 SDRAM
142端子
284端子
128端子
256端子
シリアルDIMM
パラレルインターフェイス
は、全ての信号の同期を取る必要があることから複雑であり、高速化にも限界がある。
そこで、パソコン内部および外部のバスは順次シリアル化されており、ついにメモリーもシリアル化されつつある。まず最初に登場したのは
FB-DIMM
であったが、これは普及しなかった。
PEMM
PEMM
は、
基板
上に、メモリーチップだけではなくマイクロプロセッサーも搭載する規格である。
DSPなどを搭載することで、専門的な処理の高速化が期待される。
再検索