DDS
読み:ディーディーエス
外語:DDS: Digital Data Storage

 民生用オーディオ機器であるDAT用の4mm幅テープメディアを使いディジタルデータを記録するもの。
 1987(昭和62)年にソニーHPにより提唱され、主としてバックアップ用途に用いられている。S-DAT形式の回転ヘッドドライブを利用している。
目次

概要
 メディアの形状は音楽用DATと変わらないため、そのままDATと呼ばれる事もある。DDS用のテープは小刻みに停止や走行を繰り返したりするため、オーディオ用DATよりテープが丈夫に出来ている(と言われている)。
 DDS-1テープはPET、DDS2以降はアラミドをベース材に利用している。
 
 

特徴

信頼性
 個人向けのテープとしては比較的良い線を行っていると考えられるが、DDSはよくテープ巻き込むため、あまり信頼されていない。
 また、読み書き回数の上限は、公称で1000回程度である。
 企業用途では、速度面ではともかく、DDSの選択は有り得ないと考えられている。あってもシステムバックアップ程度の用途とされる。

仕様
 仕様はISOEcma Internationalにより規定されており、その中には圧縮アルゴリズムのDCLZ、圧縮フォーマットのDDS-DCなども含まれている。
 

容量
 最も古い規格では60mテープで1.3Gバイト、90mテープで2Gバイトの容量があったが、バックアップメディアとしては容量が少ない。
 DDS-2規格では120mテープで4Gバイトまでの記録が可能になったが、記録密度的には大きく変わっていなかった。
 DDS-3規格ではPRML(Partial Response Maximum Likelihood)と呼ばれる高密度技術を利用して、125m長のテープで24Gバイトの記録を可能とした。

DDSの一覧
タイプテープ長容量
無圧縮圧縮
DDS-160m1.3GB2.6GB
90m2.0GB4.0GB
DDS-2120m4.0GB8.0GB
DDS-3125m12.0GB24.0GB
DDS-4150m20.0GB40.0GB

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