Blue Gene/L
読み:ブルージーン-エル
外語:Blue Gene/L

 IBMの開発したスーパーコンピューター。ローレンス・リバモア国立研究所に設置され、地下核実験の代替として核兵器の実験シミュレーションなどを行なうことを主たる目的としている。
目次

世界最速
 このスパコンは2004(平成16)年11月9日に発表されたスーパーコンピューターの演算性能世界ランキングTOP500で第一位、世界最速にランキングされた。
 以降、拡張と高速化を続け、2007(平成19)年6月27日発表のTOP500で4年連続の世界最速をマークしている。

仕様

基本情報

特徴
 Blue Gene/Lは700MHzで駆動するPowerPC 440が最大131,072個集積された密結合タイプのクラスターコンピューターである。OSは「CNK/SLES 9」とされている。
 一つのチップに二つのプロセッサーとキャッシュメモリーが搭載され(つまりデュアルコア)、このチップ2つとメモリーが一枚のカードに搭載される。このカード16個が一つのノードボードに搭載され、これが32枚収納されたキャビネットが一つの単位となる。つまり1キャビネットで2,048プロセッサーである。

性能
 2004(平成16)年11月4日に世界最速を達成したシステムでは、1システム16キャビネット、集積プロセッサー数32,768で、実運用で70.720TFLOPSを達成した。但しこれは開発中段階で、最終構成の4分の1の規模である。
 最終構成では1システム64キャビネット、集積プロセッサー数131,072となり、2007(平成19)年現在、世界最速の座にある。
 燃費は不明だが、2004(平成16)年時点での報道ではそれまで世界最速だった国産のスパコン地球シミュレータの9倍の速度を、消費電力7分の1、床面積14分の1で達成する見込み、とされていた。

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