リアルタイムシステム
読み:リアルタイムシステム
外語:realtime system

 あらかじめ定められた時間的な制約があるシステムのこと。
目次

概要
 ミリ秒マイクロ秒オーダでの時間管理が要求されるシステムである。
 ジョブの実行に際し、決められた時間内(デッドライン)に処理を終了させることが必要となり、さもなくばその後の作業に結果を引き継げず、システム全体に致命的な影響を及ぼす。
 しかし余裕を持って処理を終了するだけでなく、決められた時間ぴったりに処理を終わらせる必要が生じることもある。

特徴
 終了時刻の厳守の要求に応じて三種類ある。
ハードリアルタイムシステム
 時間制約を厳守しなければならない処理。
 処理が規定の時間内に終わらなかった場合をデッドラインミスといい、システム全体に致命的ダメージとなる。
 乗用車のエンジン制御、カーナビ、ルーターなど。
ファームリアルタイムシステム
 デッドラインミスが生じてもシステム全体に致命的ダメージにはならないが、そのジョブの価値はその時点で消滅する。
 次に述べるソフトリアルタイムシステムとして扱い、分けないこともある。
ソフトリアルタイムシステム
 予め決められた時間内に処理が終了しなくても致命的な問題にはならないが、ジョブの価値が時間に応じて減っていく。
 自動販売機、エアコンなど。
 例えば乗用車のエンジン制御の場合、エンジンが1回転するごとに、燃料を噴射したり、点火したり、排気弁を開いたり等の制御が必要になる。この際、処理が間に合わないということは許されず、かといって処理が早すぎても許されない。

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