静的ライブラリ
読み:せいてきライブラリ
外語:static library
ライブラリ
の一種で、
静的リンク
されるために用意されるもの。
目次
概要
特徴
長所と欠点
MS-DOS/Windows
Linux
概要
実際には、単なるオブジェクトの集合体である。
古くから使われており、
ライブラリアン
によって簡単に作ることができる。
ライブラリに含まれる関数(
ライブラリ関数
)を用いるときは
リンク
する際に静的ライブラリを使用し、必要な処理は
実行ファイル
の中に埋め込む。
特徴
長所と欠点
単純で高速だが、ライブラリにバグがあった場合、ライブラリを更新したあとプログラムをコンパイルしなおさないとならず、手間となる。
また実行ファイルも大きくなりがちで、その上、同じ処理が多くの実行ファイルに散在することになり効率が悪い。
このため、現在では静的ライブラリの利用は減ってきている。
但し、コンピューターの管理を行なう上では、静的リンクを行なわなければならない場合もある。
UNIX系OSで、共有ライブラリが存在するドライブをmountせずに作業する場合 インストール時や/usrのドライブをチェックする場合など。
ウイルス等が侵入した可能性があるホストをチェックしたりする場合 共有ライブラリ等にウイルスが侵入している可能性があるため、共有ライブラリに依存するコマンドを利用してはいけない。
MS-DOS/Windows
ソースリストがアセンブル/コンパイルされると、慣習として「.obj」という拡張子を持ったファイルが作られる。
これをライブラリアンでライブラリ化すると、同様に「.lib」という拡張子を持ったファイルが作られる。これが静的ライブラリである。
Linux
ソースリストがアセンブル/コンパイルされると、慣習として「.o」という拡張子を持ったファイルが作られる。
これをライブラリアンでライブラリ化すると、同様に「.a」という拡張子を持ったファイルが作られる。これが静的ライブラリである。
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