TMS9918
読み:ティーエムエス-きゅうきゅういちはち
外語:TMS9918
米Texas Instruments社の開発したVDP。
概要
コンポジット映像信号(アナログテレビ信号)を出力し、家庭用アナログテレビに映像を表示できるLSIとして一世を風靡した。
日本国内だけでも、次のようなさまざまなマシンに使用された。
- MSX
- SEGA SG-1000
- SEGA SG-1000II
- SEGAマスターシステム
- トミー ぴゅう太
- ソードM5
特徴
表示機能
画面はテクスト画面2モード、グラフィック画面2モードの計4モードを持ち、自在に切り換えて使える。
- テクスト画面
- 40×24 (TEXT1、MSXでいうSCREEN 0、1文字は6×8ドット)
- 32×24 (GRAPHIC1、MSXでいうSCREEN 1、1文字は8×8ドット)
- グラフィック画面
- 256×192 (GRAPHIC2、MSXでいうSCREEN 2、横8ドット単位で2色以内)
- 64×48 (MULTI COLOR、MSXでいうSCREEN 3)
スプライト
単色ながら、16×16ドット、最大32枚(横に最大4枚まで)のスプライト機能がある。
ちなみにMSXでは「スプライト」と呼んだが、ぴゅう太では「アニメ」と呼ばれていた。
スプライトには衝突判定機能があり、ゲーム作りに有用である。
制御
VDPは、CPUからI/Oポート経由でVDPコマンドと呼ばれるコマンドを受けることにより稼働する。
VDPのレジスター設定やVRAMの読み書きなどは全てVDPコマンドを用いることになる。
VRAMのためにCPUのメモリー空間を消費しなくて済むという利点があったが、I/Oポート経由でしか読み書きできなかったため遅いという弱点もあった。
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