MERS
読み:マーズ
外語:MERS: Middle East Respiratory Syndrome

 中東呼吸器症候群。MERSコロナウイルスに感染する事によって起こる病。元々は中東で発生したためこの名があるが、後に南朝鮮の風土病となった。
目次

概要
 2012(平成24)年に中東、サウジアラビアで発生し、初めて確認された。このため世界保健機関(WHO)は発祥地を中東地域としている。
 その後、南鮮でも大流行し、更に南鮮人が世界中に感染地を広めたため国際問題となった。但し、実際に流行しているのは中東と南朝鮮だけであり、今のところ他の地域では本格的な流行はない。

特徴

病態
 MERSの病原体は、かつて流行したSARSと同様にコロナウイルス(coronavirus)であることが判明しており、この病原体はMERSコロナウイルス(MERS-CoV)と呼ばれている。SARSとは異なる病気だが、その症状は類似している。
 ウイルスは、飛沫感染または感染者の体液への接触(要するに性交渉)などにより感染すると考えられている。しかしどの程度の量、ウイルスが感染すると発病するのかはまだ分かっていない。SARSよりは感染しにくく、より濃厚な接触が必要と推定されている。
 主な症状は38℃以上の発熱、乾いた咳、息切れ、呼吸困難である。感染後の潜伏期は2〜14日とされている。

致死率
 感染率は非常に低い。
 しかしひとたび感染し発病すると、死亡率は40〜50%前後と非常に高い。

治療
 治療法はまだ確立していない。ワクチンや治療薬は、なお存在していない。
 ウイルス感染であるため、抗生物質は無効。
 体制の整った医療機関の集中治療室で保存的治療を実施する以外にはない。

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