LRE
読み:エルアーイー
外語:LRE: Laser Ranging Equipment
レーザ測距装置。H-IIAロケット試験機1号機の性能確認用ペイロード(VEP-2)として搭載された測定器の一つ。筑波宇宙センターで製造された。
概要
大きさは直径約50cmの球形、重量は約90kgで、その表面には入射方向に光を反射する「コーナー・キューブ・リフレクタ」が126個と曲面鏡24枚が張り付けられている。
要するに、鏡の付いたボールである。
探査機の情報
特徴
分離
打ち上げ後、第二段ロケットから切り離され、地球周回軌道に乗った。これは地上からレーザーを当てて反射してくる光を観測し往復時間から距離を求めることで、ロケットによる人工衛星軌道への投入精度を確認する。
ちなみに、分離はバネ仕掛けであった。バネであれば、宇宙空間でも、確実な分離が可能なのである。
目的
LREの観測は、ILRS(International Laser Ranging Service)所属の通信総合研究所と、フランスのコートダジュール観測所が協力して行ない、ここで得られたデータでNASDAはLREの軌道の決定と評価をする。
…はずであったが、地上からのレーザー観測は失敗したようだ。ただし、ドイツ応用物理学研究所(FGAN)からの電波観測と、美星スペースガードセンターからの光学観測によってLREの観測は成功している。
観測後は、スペースデブリになったと見られる。
再検索