LDO
読み:エルディーオウ
外語:LDO: Low Drop Out
リニアレギュレーターなどにおいて、入出力間に必要な電位差が低くても動作するもの。低損失型、または低飽和型とも。
概要
DC-DCコンバーターでは必ず損失が生じるが、特にリニアレギュレーターは出力する電圧よりも若干高い電圧を入力する必要がある。
このとき、最低限必要な電位差をドロップアウト(DO)電圧といい、このドロップアウト電圧が低くても動作するものをLDOという。
ただし、LDOとはいえども最低動作電圧を下回った入力では動作しない。したがって、最低動作入力電圧は、次のいずれかの高いほうとなる。
特徴
定義
入出力間電位差が何V以下でLDO、といったような定義はない。ただ一般的には、動作する最低電位差が1V以下に低く抑えられたものがLDOと呼ばれることが多い。
例えば5Vの入力があり、3.3Vが必要になった場合、通常型のリニアレギュレーターでは5Vから3.3Vを作ることはできないが、LDOであればこれを作ることができる。
LDOは低電位差で動作するためエネルギーロスが少なく済み発熱等も抑えた設計が可能となる。
ドロップアウト電圧
リニアレギュレーターの内部には、VINとVOUTの間にトランジスターが入っており、このトランジスターが動作するために最低限必要な電位差をドロップアウト電圧という。
この電位差がドロップアウト電圧を下回るとトランジスターは安定動作が維持できなくなり、出力電圧は低下してしまう。
つまり、VOUT+ドロップアウト電圧がレギュレーターが正常動作する最低電圧で、安定動作のためにはこれ以上の電圧を入力する必要がある。
再検索