Klf4
読み:ケイエルエフ-フォー
外語:Klf4: Kruppel-like factor 4

 転写因子の一つ。人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作るときに使われる、山中因子と呼ばれる遺伝子の一つ。「Kruppel様因子4」。

概要
 多くのがんで、腫瘍抑制因子として機能する遺伝子である。しかしいくつかのがんでは、逆にがん遺伝子として機能する。
 Klf4を介してp53が抑制され、乳がんなどを発がんする。ヒト乳がん細胞のKlf4を抑制するとp53が再度発現し、アポトーシスが誘発されることが研究で明らかとなっている。
 乳がんなどにおいては、Klf4によるp53抑制が重要と考えられており、Klf4による発がんの機序は、これによって説明できるとされる。

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